ワタハチパッチ

20代をもてあます女のブログ

性別が、ある!人から見た「性別が、ない!」

iPhoneに変えてから、kindleで本を読む機会が多くなりました。
個人的に嬉しいのは、少し前の週刊・月刊誌が無料で読めること。一度無料本を購入すれば、自動で配信してくれるのもありがたいです。
一度ダウンロードすれば機内モードでももちろん読めるので、移動時などの暇つぶしに重宝しています。


無料配信している雑誌の中でもお気に入りは「ほんわら」こと「本当にあった笑える話」です。
読者からの赤裸々な体験談をはじめ、多数の漫画家さんの実体験を元にしている実録漫画が盛りだくさんです。

読者体験談のあるあるネタなどもちろん面白いのですが、自分の知らない世界についても知ることができます。


今日はこの「ほんわら」の中から特に好きな漫画を紹介します。
長くなってしまうのでとりあえず一作品ずつ。

一つ目は新井祥先生の「性別が、ない!」。
作者の新井先生は女性として育ちましたが、染色体異常で中性(半陰陽)であったと判明し、女性から男性化しました。
染色体異常を発見された時は結婚もされていましたが
、後に離婚し、今はアシスタントさんと同居しています。


半陰陽というのは「心の性別と身体の性別が一致しない」性同一性障害とはまた別物です。
新井先生のように女性として暮らしていたとしても身体が男性化してきた(またはその逆)…というケースが多いのかもしれませんね。

見た目や性器に現れない場合(男性だと思っていたけれど、実は卵巣があったなど)は、きちんと検査する機会がないとわからないでしょうしね。
男なのに女らしい、またその逆であっても、個性や性格として捉えられることの方が多いと思います。


半陰陽についての説明はもちろん、見た目のことであったり戸籍であったり、半陰陽として暮らすにあたって困ったことや、ホルモン治療についての体験談などがたくさん語られています。


こういう(自分からすれば)未知の世界のことが分かる漫画は非常に勉強になりました。

この漫画の良いところは新井先生本人の体験談だけではなく、性同一性障害の方や同性愛者など様々な人物が登場するところです。
新井先生が男性も女性も恋愛対象のバイセクシュアルで、なおかつアグレッシブな方なので、そういったことに消極的な私は「世の中にはいろんな方がいるんだな〜!!」と感心しました。なんだか視野が広がった気がしますね。


私は昔から女性として暮らしていますし、恋愛対象も男性です。
しかし思春期のころは、男性を好きになっても触れられるのがあんまり好きではなかったり、男性的な女性に憧れたりすることもありました。

これは単に恋愛経験の少なさなのか、それともバイの気があるのか…なんだか恥ずかしくて相談できる友だちもおらず、悩んでいる時期もありました。

結果としては恐らく恋愛経験の少なさだったのですが、こんなふうに悩んでいるとき、この漫画のように色々な「道」を教えてくれる本が身近にあったらな〜と思います。

巻数が進むにつれ、こういった読者からのお悩み相談も多くなるので、自分の性や恋愛対象に疑問を抱いてる人は勇気をもらえるかもしれません。



追記・もしこの記事のセクシャルマイノリティについて、間違った解釈をしていたら是非ご指摘ください。

本当にあった笑える話【無料連載版】

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